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障子と襖~木と紙を使って暮らしを演出~・日常のお手入れ方法

障子と襖

障子は、木と紙を巧みに組み合わせた、ぬくもりいっぱいの建具です。木の暖かみと優しさを最大限生かした建具が、直射日光を遮り柔らかなひざしを造りだす紙を用いることで、暮らしのなかに落ち着きと静けさを演出しています。
和室のある暮らしをしたいという人が、決まって障子をつけたいと願うのは、障子が日本人の心の原点から誕生した建具だからではないでしょうか。襖も、木と紙しか使わない、いかにも日本的な建具です。
さらに襖は、住宅の「部品」という役目だけでなく、襖絵という独特の芸術を生み出しました。たいへん優れた特徴を持つ建具ですが、だからといって特別扱いする必要はありません。ドアやその他の引き戸と同じように、暮らしの道具として扱ってください。

日常のお手入れ方法

他の引き戸と同じようにほこりが大敵です。敷居の溝はこまめに掃除してください。
障子の組子の部分は、毛足の長いハケを使ってほこりを払い、白木の部分は、から拭きして下さい。
また、引手その周辺は手の脂などが付着して汚れることが多くなりますが、から拭きでとれなくなったら中性洗剤を薄めて、堅く絞った雑巾でふくと効果があります。框(かまち)、上桟(かみざん)、下桟(しもざん)に白木用ワックスをかけておくと汚れの防止と木肌の保護になります。
ただ、障子紙を張る部分にはワックスをつけないようにしてください。
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